中学相撲選手を5名 綱町道場にお呼びして、交流稽古会とちゃんこ会を実施しました。 予てより慶応義塾相撲部の存在をアピールする観点からも三つの少年相撲道場(入間、戸田、千葉)との交流を続けております。 三鷹相撲クラブを主宰している林健太郎(昭和61年卒)コーチのご尽力のお蔭で、その他の相撲道場も招聘しての交流稽古会が三田綱町道場で実現しました! 前述の通り、慶応義塾相撲部は相撲道場との交流を続けており、また、現在の相撲部員の殆どが相撲道場の出身( 川村主将=立川、飯塚副将=戸田、島田選手=文京、籔本・平野選手=入間 )であることから、部員も少年選手の指導に慣れており、怪我もなく、活気に満ちた良い稽古となりました。 大学部員が中学生選手に胸出しし、その後は中学生選手同士の申し合いを行いました。 今回参加した道場の内訳は下記の通りです。
練馬石泉相撲クラブ 2名
府中住吉相撲クラブ 2名
戸田相撲クラブ 1名
嶋田は独特の間合いを取り、手繰り、取ったりを狙うが相手はよく研究し、嶋田を中にいれず、送り出した。
飯塚は、8月の合同稽古で手の内を知る宇良選手(関学・昨年の全国65kgs未満級王者)と対戦。8月の合同稽古時からは15キロ近く増量した異能宇良選手に動きまけせず最後はもろ差しで攻め立てたが、体勢が高くなり、微妙な判定で逆転された。
早大主将の実力者元杉の突き押しに、長島はひるむことなく対抗。互角の激しい突き合いとなったが、突き切れない元杉の必死の左蹴返しで膝から崩れた。接戦であった。
リーグ戦では苦杯をなめた法政のエースを川村は電車道で圧倒。
相撲に重みの出てきた藤原であったが、体重差で惜しくも圧倒された。
戦評:
吾部選手は各々持ち味を発揮し、危ない相撲は一つもない圧勝であった。
戦評:
ライバル早大とは、この1年間、定期戦扱いとなっているリーグ戦では連勝しているが、5人戦では昨年の東日本Bクラスの入賞同点決勝では先に3ポイント先取され敗れ、今回も1ポイント差で敗れ連敗。トータル4戦2勝2敗の全くの五分となった。この一戦も、先鋒戦が鍵であった。吾部は東日本リーグ戦不動の100キロ未満枠2年連続全勝・敢闘賞受賞の飯塚副将。相手は早大期待のルーキー150キロ巨漢榊原選手。(専大松戸高出身)腰の重い榊原選手に飯塚は真っ向から当たり、四つになり、長い相撲となったが、横につく事が出来ず、惜しくも最後は体力負けした。続く元杉選手(文徳高出身)は嶋田を中に入れると面倒と、重い当たりから得意の引き。たまらず嶋田も前に落ちた。長島はプロパー部員ではない相手を落ち着いて圧倒した。続く藤原の相手は来年度早大主将の塚本選手。(鳥取城北高出身)積極的に攻めたが攻守の中での引きに長けた塚本選手の引きに敗れた。川村はプロパー部員でない相手を団体として惜敗した思いをぶつけ、土俵下まで押し倒した。早大はプロパー部員は3人であるが、いずれも強豪校の出身で、ここ一番の勝負強さはさすがである。然し、吾部川村主将はその3選手を凌駕する実力を持ち、飯塚副将も、今回敗れたがしかりである。(体重差が大きいと真っ向勝負は苦しいが)オーダーの妙など、勝負には「たられば」は付き物であるが、それに左右されず早大、早大レベルは乗り越えないとBクラス優勝・Aクラス定着は届かない。その為には、やはり地力、パワーアップである。この悔しさを更なる前進に繋げたい。
2012年9月9日(日)に川崎富士見相撲場にて開催された頭書大会にて塾高2年平野皓大選手が安定した取り口で勝ち進み準優勝し、10月28日(日)に成田市で開催される関東選抜大会に出場が決定しました!関東大会重量級優勝という塾高相撲部初の快挙をなし遂げた籔本選手の後継者として期待の大器が力を発揮しました!
結果:
戦評:個人戦に先駆けて団体戦(3人制)が開催されたが、今大会の出場者は1,2年生である為、塾高相撲部は薮本選手(3年)が出場出来ず、同じく1名で参加した浅野高のひら原選手(お父上は東大相撲部OBで連盟幹部)と、塾高・浅野高の混成チームとしての参加が承認され2名の布陣で出場した。2名で参加したこともあり残念ながら団体戦では上位進出はならなかったものの、平野は安定した取り口で団体戦を全勝し、個人戦に進んだ。個人戦1回戦シードで進んだ2回戦の相手は本職は柔道の190cmのナナジョージ。相撲の基本は身に付いていないものの長身で身体能力に優れた相手。平野は既に同選手に団体戦で圧勝しており個人戦も同じ展開で前褌を絞り上げ上体の起きたジョージを左上手出し投げで土俵に這わせた。準々決勝は新興有力校のバネのある選手、準決勝は同じ旭丘高の実績豊富な選手だが、平野は前傾が崩れず相手の動きに慌てることなく対応し、最後は腰を下ろし寄り切りで完勝。決勝戦は各大会で凌ぎを削ってきた向の丘工の嶋崎。182cm140kgsと大型の嶋崎はスピードはないが重い腰で平野とは今まではほぼ五分の戦績。得意の右前褌をとった平野だが、前傾で潜られると不利と見た嶋崎は研究の成果を発揮し、前褌を取られた瞬間に左から体を寄せて右は胸を押し、体を密着させ平野を寄り切った。既に180cm90kgs超で強靭で重い足腰を有する平野の課題は立合いのスピードアップ、当たり、突き放しの習得で今後の稽古での精進で更なる飛躍が期待される。
2012年9月1日(土)に開催された頭書大会で、塾相撲部は昨年より5ポイント(勝ち点)アップの7戦4勝29点となりましたが、3ポイント差で念願の3位入賞には届かず4位となりました。また、飯塚副将(総2)が昨年に続き100kgs未満級枠で7戦全勝し、敢闘賞を受賞しました。Bクラスでの2年連続敢闘賞受賞は100kg未満級枠では塾相撲部史上初の快挙となりました!当大会はBクラスは7人制で7回戦う、部の本当の力が出る試合としてアマ相撲屈指の厳しい戦いとして知られています。従来は全ての試合が無差別でしたが2000年代半ばから、先鋒は85kg未満、二陣は100kg未満の体重制となり(Aクラスは三陣115kg未満もあり)メンバーリングの難しさも加わり、今年も厳しい大会となりました。
戦評:団体結果に付いて:結果詳細は下記の通り。ライバル早大には2年連続で勝利し、専大、大東大にも1ポイントに迫った一方、出稽古では圧倒した法大には2-5で敗れ3位には届かなった。よく言われるようにBクラス上位の主力選手はAクラスの実力を持っており一旦攻め込まれても重い足腰で凌ぎ、体格・パワー面で吾部とはまだまだ差がある。従い、メンバーリングがうまくはまった場合は善戦出来ても全般的な地力アップなしには3位以上の入賞は出来ない。柔道部から支援参加頂いた瀬詰選手(2年)、上原選手(4年)は体格にも恵まれ、立ち合いの当たりを回避出来た場合は得意の柔道技(体を預ける掛け投げなど)が決まり大きく貢献して頂いた。
個人戦績に付いて:飯塚副将(総2)が昨年に続き100kg未満級枠で7戦全勝し、敢闘賞を受賞した。リーグ戦Bクラスでの2年連続敢闘賞受賞は、100kg未満級枠として塾相撲部史上初、無差別を含めた戦績としては32年ぶり2度目の快挙となった。飯塚副将は高校時代に全国100kg未満級で4位になっており、体重別枠での全勝はむしろ順当とも言え、来年以降は無差別枠での活躍・全勝が期待される。また、念願の無差別枠全勝・敢闘賞受賞を狙った川村主将は出稽古では圧倒している法大白川選手に廻しを取られ突き押しを封印され敗れ非常に惜しくも昨年同様6勝1敗となった。東日本では東洋大選手、全国選抜金沢大会では日大選手に圧勝している川村主将の実力はすでにAクラスのものであり、来年は念願の無差別枠全勝が期待される。リーグ戦の1週間前の東日本体重別大会で85kg未満級3位となった嶋田選手(政1)は試合度胸満点に実力を発揮し、6勝1敗の高レベルの戦績を挙げ団体戦績に大きく貢献した。
2012年8月26日(日)に靖国神社にて開催された頭書大会で、吾部は65kg未満級で藤原(2年)がベスト8、85kg未満級で嶋田(1年)が3位に入賞し、9月16日(日)に堺・大浜で開催される全国体重別大会への出場権を獲得しました!塾相撲部からの本大会の3位以上の入賞は遠野哲史選手(現OB)の65kg未満級準優勝、椎名翔選手(現OB)の65kgs未満級3位に次ぐ史上3度目の快挙となりました!川村主将は115kg未満級で優勝した須藤選手と予選で対戦し敗れ、飯塚副将はベスト8を賭けた武政選手(明大)にかなり微妙な判定で敗れ期待された上位進出は誠に残念乍らなりませんでした。長島主務(4年)が日体大の実力者由留部選手に二の矢で横から崩され予選敗退となりました。尚、嶋田選手のお父様は専修大相撲部時代に本大会の軽量級で2回3位となっており、親子2代の入賞となりました。
塾相撲部は2012年8月18日(土)に綱町にて塾空手部(大学)との合同稽古を行いました。空手部とは4-5年前の塾高空手部の相撲体験稽古を皮切りに恒常的に交流が続いており、昨年は相互の道場を行き来して体験稽古を行いました。今回は綱町でそれを1日で行ったもので、9:00-10:30が空手部綱町道場での空手稽古、11:00-12:30に相撲の稽古を行い、その後ちゃんこで懇親を深めました。空手と相撲は、股関節を柔軟にする、膝に余裕を持たせる、脇を締める、体幹の重要性等、共通点が多く、お互いの稽古体験が大きな刺激となりました。空手部は又村主将以下部員ほぼ全員+奈蔵三田空手会会長、末弘監督が来られ、奈蔵会長と旧知・懇意の野村会長、木下先輩はちゃんこも含め懇親されました。今後も相互の稽古の有効活用と、交流を目的に合同稽古は継続して参ります!
塾相撲部は2012年8月11日(土)、12日(日)に西宮市の関西学院大相撲部を訪問し、合同稽古を致しました。関学相撲部は学生相撲きっての伝統校で、吾部同様に部員不足にご苦労されてきましたが、現在は部員10名で、昨年まで西日本のAクラスにいた名門です。鳥羽高、近大附属高、市川高、報徳学園高、柳学園高、等強豪高校の出身者が殆どで多様なタイプが揃っていましたが、吾部選手も持ち味を発揮し、貴重な稽古・経験となりました。慶應からは選手(大学&高校)に加え野村会長、松田ヘッドコーチ、下名が参加。関学さんは下名知己の椿本監督(現役時は西日本王者でアマ選手権上位入賞)、石坪総監督をはじめ、野村会長の宿毛高校時代の先輩でおられる横山先輩等も来られ、大変活気のある稽古となりました。関学石坪総監督によると、長い両部の歴史の中で、今回のような合同稽古は恐らく初めてのことであり、これを礎として今後も交流を続けていくこととなりました。(塾体育会全体としても関学体育会との交流を進めていく方針があります)
2012年8月7日(火)に伊勢神宮相撲場にて全国9ブロックの優勝者(100kgs以上級、100kgs未満級、80kgs未満級)が集結して開催された頭書大会で、関東代表(100kgs未満級)として参加した塾高3年籔本選手は総当戦で善戦しましたが、1勝7敗で、参加9名中同点8位となりました。体重別とはいえ、100kgs未満級下限の80kgs強の籔本は下記の通り最軽量であり、パワー負けする内容が大半でした。インターハイ同様のパワーアップが最優先課題として明確になりました。
各ブロックを勝ち抜いた相手はいずれも隙のないハイレベルの実力の持ち主で特に2回戦〜4回戦の相手には関東王者の籔本もスピードで翻弄され、言わばスピード負け。5回戦以降は籔本の踏込がよくなり、惜しい相撲が続いたが7回戦では9名中最長身の若林の懐に飛び込み両前褌を絞り上げて快勝した。最終戦は物言いがついたかなり際どい勝負であったが、残念ながら敗れ、1勝7敗となった。
2012年8月3日(金)に長野市エムウェーブで開催されたインターハイで、塾高3年籔本選手は積極果敢に挑みましたが残念乍ら白星を挙げることが出来ませんでした。大型化の進む高校相撲で、立合いがよく、潜れても、体重不足で体が浮いてしまう場面があり、先ずは90kgs台への体重増が最優先課題であることが明確になりました。
2012年7月15日(日)に石川県金沢市卯辰山相撲場にて行われた全日本大学選抜相撲金沢大会にて、慶応義塾大学相撲部は0勝3点で16校中14位 となりました。団体戦では日大、九州情報大、中大と対戦しましたが日大、九州情報大からは川村主将が圧勝し勝ち点を挙げ、中大からは1年生嶋田が積極果敢な横の動きで勝ち点を挙げました。日大に団体戦で勝利するのは1976年連哲朗(昭和54年卒)以来の快挙となりました。また、Aクラスでの勝ち点3も1976年東日本選手権大会(主将 藤実義明 昭和52年卒 )以来の戦績であります。続いて行われた個人戦では飯塚副将が1回戦、2回戦を得意の低い体制からの攻めで圧勝し、個人ベスト32となりました。 Aクラスでも、「出場する」レベルから、「ポイントを挙げていく」レベルにステップアップして参りました。次は、「Aクラス団体戦で先ずは1勝する」事を目標に稽古に励んでいきたいと存じます。
2011年と同様にBクラス3位 となり、Aクラスに進出し、Aクラスでは法政大学と同点10位 となり、2011年に早大との同点決勝で逃した全国選抜金沢大会の出場が決定しました!慶応義塾大学の大学選抜大会の出場は1977年高知大会(当時主将 藤実義明 昭和52年卒)以来の快挙となりました。
慶応義塾体育会トピックス「相撲部/35年ぶりに全日本大学選抜相撲大会出場へ!」2012年5月20日向の岡工業高校にて開催された神奈川県インターハイ予選にて、籔本は決勝リーグ戦(8名進出)5勝2敗で濱上(向の岡工業高校3年)、嶋崎(向の岡工業高校2年)と同点で並び、三つ巴の2位 、3位 、4位 決定戦で1勝1敗となり、3位 入賞し、2011年に続き2年連続でインターハイ個人代表となりました。(3位 まで代表) また、慶応義塾高校2年平野も予選ブロックを勝ち抜き決勝リーグ戦に進出し、大器・巨漢嶋崎を振り回すような上手投げで裏返しにするなど活躍しましたが、後半は上体が起きて、懐に入られ決勝リーグ戦2勝5敗で8名中7位 となりました。