2011年11月5日、6日に堺で開催された全国選手権(インカレ)で吾部はBクラス1回戦で防大に破れ東日本と同様のAクラス進出はなりませんでした。反省材料は明確でありこれを積極的に糧として来年度は全ての大会でAクラス入りを狙っていきたい と存じます。
飯塚は1回戦は落ち着いて勝利。長島は相手に両差しを許し、極めきれず 惜敗。川村は得意の突き押しが出せず立合いから組まれ、善戦したが 及ばず。 新人藤原は豊富な武道経験から初試合とは思えない土俵 態度で臨んだが軽量をつかれ敗退。 飯塚は2回戦は不戦勝で3回戦の相手は 高校横綱の日体大 長身巨漢の吉田選手。大物相手に飯塚は果敢に鋭い立合 いから 走ったが飯塚( 185cm) より更に長身( 188cm)の吉田選手の懐は 深く惜しくも叩き込まれた。
高須主将がインカレ前に膝を負傷し欠場となり、川村、飯塚のポイント ゲッターに、進境著しい巨漢 長島、相撲経験豊富なレスリング部 清水 主将 に新入部員の藤原 という布陣で試合に臨んだ。先鋒 川村は落ち着い て 相手を突きたて土俵際に運んだが、まさかの勇み足となった。続く飯塚は悪 い流れを 払拭しようときっちり自分の相撲をとって圧勝。藤原は同体格の相手に両足 タックル的に入られ吊られた。 清水は立合からのそっ首落としが決まった かに 見えたが相手に潜られ、粘ったが力尽きて膝つき。団体戦敗退決まったが長 島は 組み止め正対し理想の相撲で完勝した。
2011年9月3日に開催されました東日本リーグ戦で慶応義塾大学相撲部はBクラスで参加 8校中 4位 となりました。リーグ戦は7人戦で7回戦う、部の本当の実力が問われる厳しい戦いであり、ここの処長く5位 以下が”定席”で、数年前にはCクラス陥落も経験しましたが、2011年は東日本大会と同様にBクラスベスト4の結果となりました。
現在リーグ戦は全戦が無差別級のかつてとは異なり、先鋒は85kgs未満、次鋒 は100kgs未満となっており ( A クラスは9人戦で先鋒、次鋒に加え三陣も体重別 ( 115kgs未満 ) )、 A、Bクラス共 完全な無差別の大会とは なっておりません。 個人戦績は、次鋒( 100kgs未満級枠 )で出場した1年 飯塚大河選手が実力を発揮し、見事に7戦 全勝で敢闘賞を受賞しました。 また、三陣で出場した川村選手は無差別で6勝 1敗となり、惜しくも期待された 無差別での7戦全勝はなりませんでしたが、実力向上を示しました。
A〜Cクラスの戦いを見ると、なかなか出場選手をきっちり揃えられない部も少なくなく、部員、競技人口の減少が総論としては競技レベルの低下に繋がっている危惧を感じました。吾部も実績のある選手が増えてきましたが、部員数は決して多くなく、部員増を図りつつインカレに向け修正点を確実に修正して、上を目指していきたいと思います。引き続き宜しくご支援の程、御願い致します。
2011年7月29日(金)に弘前にて開催されましたインターハイ個人戦の結果を下記の通り御報告申し上げます。(午前中は皇太子殿下のご臨席を賜りました。)慶応義塾高校2年籔本君は予選3戦1勝2敗で2勝以上が出場出来る決勝トーナメント進出はなりませんでした。
初戦は地元青森の代表長内選手。小兵ながらしぶとい青森らしい相撲の選手。立合いは互角で、籔本は得意の左を探るが、相手も相応に低くなかなか廻しに手が届かない。動き負けしない籔本が左横褌を取ったが長内は低い下半身を軸に右からおっつけながら素早く円回転し、体制の浮いた籔本を最後は廻しを取って寄り切った。
籔本と対戦経験のある三輪選手は左足負傷の為、個人戦は欠場した。
相手は体質的に柔らかくもぐる相撲なので籔本にとっては同タイプで且つ体重差があるいやな相手。初対戦であった為予選1,2回戦を見て研究し、立合い先制し左横褌を取り相手半身で攻める戦略としたが、立合いの呼吸が今ひとつであったこともあり籔本は先制出来ず。お互いに前傾で前褌を探り合い、頭で押し合うような膠着状態が続いた。同じ体勢では約40kgsの体重差のある佐藤選手が有利で、ジワジワと廻しを取れない状況で押し続け、最後は体力負けして押し出された。
2011年6月5日国技館で開催された東日本大会で、お陰様で吾部はBクラス3位 となり、Aクラ スに35年ぶりに進出しました! 現在の東日本大会の制度( = 3部制でBクラスはトーナメントで3位 以上( ベス ト4 )がAクラスに進出 ) では、スポーツ推薦枠のない学校のAクラス進出は初めての快挙であるとの連 盟・メデイア関係者の指摘もあり 吾部にとっては歴史的な戦績となりました。 個人戦では団体戦で力尽きたか全員 初戦敗退でした。 個人戦終了後、Aクラス同点11位 となった早大と、選抜金沢大会出場資格を賭けて 国技館構内相撲教習所 土俵にて同点決勝戦が行われましたが、惜しくも敗れ、金沢大会出場は逃しまし た。負けましたが両校関係者で熱気に 満ちた壮絶な「早慶戦」 は選手にとってはAクラスでの戦いと共に貴重な経験と なったことと思われます。 引き続き「現場の充実 」 の原点に注力し、部員増強活動を絶え間なく持続し て、次のステップ⇒ Aクラス昇格 を 目指していきたいと思います。
戦評: Bクラス初戦はここの処 苦杯をなめている防大。 先鋒のモンゴル人選手 を落ち着いてさばいた 川村に続き、飯塚が格の違いを見せて完勝、相撲の試合経験豊富なレス リング部清水がじっくり 腰を落として3戦連取で勝利。 勝ちを急いだ高須と長島が敗れたが難関 を突破した。 2回戦は強豪 国士舘大。川村は高校時代より戦ってきた巨漢の狩俣を辛 抱して 攻め切り、飯塚は75キロ級の全国王者 柿谷を動き負けせず圧倒。続く 清水は立合い止めたが 押し出された。初戦を落とした高須が大きなプレッシャーの中、圧勝 し、続く長島も140キロの巨体を 生かしたがぶり寄りで勝ち4-1の完勝!責任感溢れる高須の執念が大き な1勝となった。 準決勝の大東大戦はこの日前傾が安定した川村が攻めきったがあとは善 戦せるも1-4で敗れた。 Aクラス初戦は拓大。川村は昨年のインカレで善戦した強豪武田と対 戦。川村の突き押しを警戒した 武田は張り差しで組み止め、川村を圧倒。敗れはしたが川村の存在感が 光った。中大、日大戦もさすがに 圧倒されたが、一発で飛ばされるような相撲はなく、土俵態度も堂々た るものであった。 ( あの日大と団体戦で堂々と戦う吾部選手を眺め心から感動しまし た!)
11位 決定戦は、両部部長、早大応援部他関係者で溢れる異様な熱気と殺 気の中で行われた。 吾部には中尾師範、師範と同窓の片男波親方(元 玉春日 )、先日の和 歌山大会で優勝した 日本通運相撲部 ( 矢島主将、昨年度アマ横綱澁谷選手 )も駆けつけ 選手に檄を! 主審はトップの浦島主審、審判長は小松農大監督、下谷内競技委員長の 立会いで さながら果し合いのような雰囲気で開始。先鋒川村は執念で塚本を両者 血まみれになりながら 圧勝。続く飯塚は早大最強の青山と激しい相撲の末、投げの打ち合いと なったが体重差もあり惜敗。 辻、堀の柔道部対決は堀の投げに軍配。 続く高須は、個人戦で日体大 五強の一人滝田を破った 元杉と対戦。激しい突き合いとなったが元杉得意の引き足で叩き込ま れ、3勝先勝した早大の勝ちとなった。 金沢大会は惜しくも逃したが早慶戦は異様な熱気と殺気に溢れ、学生時 代から懇意の早大小斎監督、 室伏コーチと握手をして、 この一戦のみに参集頂きました上記先生方 にご挨拶をして異例の早慶戦は幕を閉じた。 末尾になりますが、応援頂きました長谷山部長、小野副部長、中尾師範、野村会 長、OBの皆様、 当日試合サポートと高校生稽古双方で超多忙であった松田ヘッドコーチ、忙しい 中、駆けつけてくれた 長田、村井各コーチ、皆様に深く感謝申し上げます。 本当にありがとうございま した。 この結果を一つのステップして、次のステップ= Aクラス昇格 に向け現場の充 実、部員増強に注力して参りますので 引き続き宜しくご支援の程御願い申し上げます。 奈良